「やる気が戻り不安・心配・焦燥感がなくなった。10月からの復職にも目途が立った」
(2019年9月18日寛解アンケートより)
寛解の概要
■2019年4月26日~5月29日
2度目の入院退院後1週間ほどで症状が悪化。ろれつが回らない、睡眠障害、食欲不振、体調不良、歩くスピードや動作が遅い。放心状態。
■6月5日
・・・相談カウンセリング。
■6月12日
・・・「90日プログラム家族コース」スタート
↓
■7月22日(40日目)
・・・寛解。QIDS正常。
食欲が戻り、睡眠も正常になる。しゃべれるようになる。不安心配がなくなり、人ごみの中でも支えなしで歩ける様になった。
寛解までの記録
■2019年6月5日
・・・うつヌケ相談カウンセリングを受ける
<ご相談票>
妹)兄のうつ病について
4年前に発病して入院退院通院中です。
前回入院(3年前)して、症状が落ち着いて退院後仕事に復帰し意欲もあり仕事をしていたのですが、またうつ病の症状がひどくなり4/26~5/29入院していました。退院して数日は順調に生活していたのですが、一週間たらずでまたうつ症状がひどくなりました。
ろれつが回らないのと動作が遅いです。
判断力もとても遅いです。
兄)非常に参考になりました。カリキュラムの進め方等自分自信参加する方向で良い方向に向くと思う。
■2019年6月12日
・・・YSメソッド90日プログラム(家族コース)を兄妹でスタート
兄)体調不良。食欲ナシ
■2019年6月22日
・・・2日間集中カリキュラム前
兄)心も身体も疲れています。放心状態です。
でも初診の時よりは、スッキリしています。
■2019年6月23日
・・・2日間集中カリキュラム後
兄)心は前と全全違い肩のハリが少しかるくなった様な気がします。
■2019年7月8日
・・・妹から見た兄の変化
以前はろれつが回っていなかったが、しゃべるのが普通に近くなっている。
電話でも声が聞き取りやすくなった。
顔に表情が出てきた。
笑顔が出る様になった。
人ごみの中でも支えなしで歩ける様になった。
歩くスピードが早くなった。
散歩をするようになった。
食欲が出てきた。
文字を書くスピードが早くなった。
身ぎれいにする様になった。
お酒を飲んでいない。
■2019年7月22日(41日目)
・・・寛解 QIDS 正常
兄)心は晴ればれ、スッキリ状態です。
■2019年9月18日
・・・寛解アンケート
兄)自分に自信が持てるようになり、自分を責めることなく、不安心配がなくなり自然に行動できるようになった。
体重も増え体調も良くなり、散歩や買い物など外出が苦にならなくなった。面倒くささもなくなり無理なく行動できる様になった。
■2019年9月19日
・・・回復インタビュー (スタートから99日目)
回復インタビュー要約
■うつ病回復センター来られる前の状態は?
兄)自分は弱い、ダメな人間だという劣等感が強く、また自分は損をしているんじゃないか、被害を受けているという被害者的妄想が非常に強かった。
自分の性格上完璧主義。一つの事に対して、ミスったりするとそれにこだわってこうじゃないとダメなんだと執着心が非常に強く心が崩れていった。
体も変調をきたし、体重の減少、体力が落ちた。
お酒に頼ってしまって酒量が増え、歩くのがやっと。
生活が不規則になり朝からお酒を飲んでいた。毎日1升以上焼酎を飲んでいた。3度の飯より焼酎が大好き。起きているときは、焼酎に走っていた。
昼と夜の逆転現象を起こし、しまいには睡眠障害になってしまいました。
きっかけは、仕事がうまくいかなくなり、売り上げも段々減っていきました。仕事がこなせなくなり、注文が来てもキャンセルするという状態でやる気が段々なくなって、しまいには会社も解散し廃業しました。
一度入院退院して仕事について、今年の四月に再入院の繰り返しです。
妹)4年前に一回入院して、退院して通院はしていましたが、一進一退で良くなったり悪くなったり、薬で調整しているような感じだった。
(遠いので)兄と電話でしか会話はなかったが、4月にしゃべった時は、ろれつも回ってないし、「お酒飲んでるんじゃない?」て聞いても「飲んでない」という感じ。
どこまでが正直なのかウソなのかわからなかった。電話をしても通じないし、メールをしても返事が返ってこないことが何回か続きました。
枚方にいるいとこに様子を見に行ってもらったら、大丈夫だったけど、あまりいい感じではないよと言われました。
心配なので兄には内緒で様子を見に行ったら、仕事に行ってたんですけど、よくこれでまあ仕事をさせてもらっている状況だったなっていう位、足もフラフラだったし、顔に表情もなく、私が投げかけた言葉も聞いているのか聞いてないのかという感じでした。
お昼を一緒に取ったんですけど、年寄りが口に運ぶような感じでおぼつかなく、飲み込むのもやっとでした。
これはちょっとこのまま一人では置いておけないと思いました。次の日に病院に一緒に行って入院させてもらいました。
退院したときは、私も迎えに行ってその時は、先生も大丈夫ということでした。
ろれつは回っていなくて、日常生活もすごく遅いけどそれなりに出来ていました。
1ケ月家を空けていたので、生活する準備が出来ていなかったので一通り私と買い物をして「じゃあ、明日から大丈夫だね。」私は帰りました。
その後、電話しても通じない、メールも返ってこない事が何日か続いて、心配して見に行きました。
4月に入院した時ほどは、ひどくないんですけど、また同じような感じで、ろれつも回っていない、食事もしていないような感じが続いていて覇気もなかった。
これはダメだなと、もう一回病院に一緒に行って入院をお願いしたんですけど。今の状態では、入院させるわけにはいかないと先生に言われて、ちょっと薬を変えてみようかと言われて薬で治療しようとなりました。
これをずっと繰り返して、全然良くなってなかったのでどうなんだろうと思ってインターネットで調べました。
■当センターで「YSメソッド」をやろうとしたキッカケは?
兄)私の方は、YSメソッドはまったくわかってなかったんです。妹の勧めでカウンセリングを受講してみようかと、特に理由はなかった。
メンタル面の向上と環境を変えてみたいと、薬を飲まなくてもうつが治せるということでとりあえず、受講してみようと思いました。
YSメソッドに興味が湧いてのぞいてみようかと。
妹)藁をもつかむ思いで私は。
入退院を繰り返して退院したらすぐ悪くなって、このままずっとこの調子でいくのはどうかなと思って、まだ人生長いのに。
薬を使わずに90日でっていうのがあったので、ダメもとで。やれることは何でもやろうと思って、後悔するよりは、やってダメだったら、また考えようと。
■始める前に不安に思ったことはありましたか?
兄)通常では考えられない、本当に服薬なしでうつが消えて回復するのか?
それって、どんな手法で取り組んでいるのかな?
後は90日、約3か月の短期間でうつが消えて回復するのかどうか?
自然治癒力って何なんだろうか?
心に自然治癒力ってあるのかどうか?
不安を感じていました。
妹)心配だったのは費用。
茨城県からだったので、本当に毎回通えるかなという心配はありました。何とかしようと思ったので。
■他にどんな治療をされましたか?
兄)薬の治療のみです。
■最終的にやろうと思ったのはどうしてですか?
兄)地理的な面もあるんですけど、妹の勧めが一番大きかった。寛解率90%に望みを託してみようかと思いました。
妹)本当に半信半疑だった。
勤め先の同僚からも「本当に大丈夫?」って言われました。保険もきかないカウンセリングで(世の中に)色々あるじゃないですか。「本当に大丈夫なの?」仕事も休んでいくわけじゃないですか。「そこまでして、成果がでるの?」って言われました。
「ドクターもいるクリニックが東京にあるし、信頼できると思うよ。」って言って決めました。
■40日目で寛解しましたが、どんな変化がありましたか?
兄)私の場合は、今までと違って自分に自信が持てるようになました。自分を責めることなく、不安とか心配ごとがなくなり自然に行動ができるようになった。
心の面が良くなれば当然体調面も良くなるし、体重も増えて、散歩とか買い物など外出が苦にならなくなった。めんどくささがなくなり、無理なく行動ができるようになった。
仕事の面でもやる気が戻り、不安とか心配、あせりが無くなってきました。10月から復職のめどがたちました。
妹)こちらに通い始めた時は、一人で歩くこともできず、支えて、電車に乗る時も席を譲ってもらい、ようやっとここに着いたという感じだった。
それを思うとこの違いは、こんなに短期間でって思いますね。すべてが変わったので、歩くこともそうですし、しゃべることもそうですし、表情もそうですし、覇気もそうですし。
今までは、私の言ったことをそのまま言う、やるみたいな感じでなすがままでした。今は、自分一人でやっています。
ゴミ屋敷ではないですけど、掃除とかもしてないですから、今は自分で掃除もやっています。日常生活をちゃんと規則正しくやれるようになったって事は、すごい進化だと思います。
■YSメソッドの良いところを挙げて下さい。
兄)薬に頼らない精神療法、寛解してからの再発率が非常に低い、心の自然治癒力を引き出してくれる。
妹:兄の変化を見ればわかるんですけど、 薬を使わずに普通の生活になる。
■もしこのメソッドを他の方に勧めるならあなたならどう勧めますか?
兄)だまされたと思っていっぺん行ってみてください。
妹)兄を誘っときながら半信半疑なところもあります。本当にだいじょうぶかなって思うところもあったんですけど。
信じてやるしかない。
信じてやれば、結果がでます。
■いつくらいに大丈夫だと思いました?
集中カリキュラムを受けている時は、本当にこれでって思っていました。でも兄が治ってもうこれは大丈夫そうだなって思いました。2か月くらいです。
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